DiscReview: Feb. 2012

DiscReview: Feb. 2012


  1. High Contrast feat. Tiesto & Underworld / The First Note Is Silent [Hospital Records]
    なんというか、参加メンバーが異常です。名門Drum n BassレーベルHospital Recordsの屋台骨の一人High Contrastのアーティストアルバム”The Agony & The Ecstacy”に収録されている1曲、featureされているアーティスト名を見て一瞬目を疑いました。なんとオリンピックコンビです。2012年ロンドン五輪開会式の音楽監督に就任したUnderworldと2004年アテネ五輪開会式でDJしたTiesto。こんな豪華なメンバーが参加したこの曲、昨今のProgressive/Tranceに通ずるテンションで引っ張りつつも中盤ブレイクでのピアノ。うーん、ちょっとやり過ぎ感のあるWizards Of The Sonic的多幸感満載の大アンセムです。
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  2. Andrew Bayer & Matt Lange feat. Kerry Leva / In And Out Of Phase [Anjunabeats]
    今月のレビューはDrum n Bassを中心に。毎月安定したクオリティの楽曲を輩出するAnjunabeats、そのリリースの中に時々良質なDrum n Bassが紛れ込んでいます。Original MixはAnjunabeatsよりもどちらかというとAnjunadeepからリリースされるべきな気がする落ち着いた感じのProgressive House。素晴らしく美しいストリングスとブレイクビーツが古き良き時代のHybridを彷彿させる良質トラック。そしてCalyx & TeeBee Remixはそんなストリングスの壮大な美しさを活かしたDrum n Bassリミックス。どちらも素晴らしくカッコいいです。
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  3. Sound Tactix / In View [Liquid Drumz]
    もう1曲Drum n Bassを。大っっ好きなタイプのほんわか癒し系Drum n Bassです。例のごとくアーティストについてもレーベルについても十分な知識を持っていない場合レビューといっても語るべきことがほとんどないのですが、ひとまず皆様ご一聴あれ。Drum n BassでMix CD作ったら絶対に一番最後に持ってきたい曲。その割にアウトロはあっさりですが。
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  4. Mousse T. / Horny (Radio Slave and Thomas Gandey Just 17 Mix) [Peppermint Jam]
    1曲目に続いて今月のビックリその2です。タイトルを見ただけで泣く子もピタリと泣き止むアノ曲。ハウス好きやクラバーでなくとももしかしたら一度は聴いたことがあるかもしれないあの天下御免のお祭りアンセムをなんと、なんと、地味なリズムトラックが10分超続くプロダクションでお馴染みRadio Slaveがリミックスしました。一体誰の企画なんでしょうか。ともかく、Radio Slaveが想定内のリミックスなどするはずもなく、少々アタマがおかしくなりそうな異次元の世界に連れていってくれます。というかこんなお祭りアンセムをあんなに哀愁なブレイクに仕立て上げるRadio Slaveって。
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  5. Tiger Stripes / Beatbox [Get Physical Music]
    そんなインパクト大のHornyの後にしては地味すぎますが、Get PhysicalからのTiger Striipesのニューリリースは地味カッコいいトラックもの。Tiger Stripesと言えば、日本が誇るエロかっこいいプロデューサーコンビKo-Matsushima & Erich Loganのリミックスで大ヒットしたSpirited Awayがお馴染みですね。このレビューには全く関係ありません、はい。本作はパーカッションがチャカポコ鳴りながらも僕の心のやらかい場所に土足で上がりこんでくるベースラインが得も言われぬ「クラブで踊りたいぜええぇぇ!!感を誘発する良質トラック。自宅で聞いていても無意味です。
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  6. Nic Fanciulli & Steve Mac / 20%% [Ovum Recordings]
    3年くらい前に同じくOvumから”10%”と”20%”というトラックをリリースしているこの二人、今回はちょっと増やしました。何を増やしたのかはよくわかりません。もしかしたらさらに1/100に減っているのかもしれません。とはいえ音数、音圧、テンションはどうやら”10%”や”20%”よりも増えている様子。Nic Fanciulliらしい淡々としつつもグルーヴのあるトラックにグイグイ持ってかれつつブレイク明けのホワイトノイズでしっかり白目を剥くことができる良策です。このホワイトノイズに合わせてWOMBのフロアでは名物涼しい突風が吹き荒れることでしょう。
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  7. Peter Horrevorts / Dirty Hands (Rodskeez Convoluted Remix) [Vapour Recordings]
    Vapour Recordingsというとやや硬めの尖ったキックが特徴的な個人的にはちょっととっつきづらいProgressive Houseを量産しているイメージがありましたが、まあ依然としていささかのとっつきづらさをギリギリで残しているような気がします。本作は作風が安定しないPeter Horrevortsのリミックス、大昔のAnthony Pappa的なトラックを彷彿とさせるダークな展開、そしてFuture Primitive / “The Lightening”を思い浮かべてしまいそうな長くて地味なブレイクも秀逸ですが、そこからのピークタイムはついついコブシを握りしめてしまう感じのカッコよさです。
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  8. Till Von Sein feat. Fritz Kalkbrenner & Thalstroem / Blueprint (Kollektiv Turmstrasse Remix) [Suol]
    ひとしきり盛り上がるトラックを紹介したら後はテンションを下げるだけです。大大大好きな地味美麗トラッククリエイターKollektiv Trumstrasseが同じく地味ユル美しいトラックの大家Till Von Seinのトラックをリミックス。こんな曲を聴いているからどんどん引きこもってしまうのだと思いますが、知ったことではありません。秋の外苑前のイチョウの黄色い葉で埋め尽くされた並木通りで密閉性の高いカナル型イヤホンで外界の音を完全に遮断して聴きたい一曲。その瞬間自分の人生の全てがこの曲のPVであったことに気づくでしょう。
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  9. Tony Betties / You And I (Extended Mix) [SpaceWalker Recordings]
    Spirit Catcher的エレクトロニックディスコサウンド。それ以上でもそれ以下でもありませんが、トラックもボーカルもクオリティ高し。こういう曲も好きだな〜。
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  10. Essay feat. Rhian Sheehan / Morning Mountain [Glyph Recordings]
    はああああああああああ、癒される。強いて言えば一時期のborder communityのイメージ、というかThe MFA / The Difference It Makesのイメージ。穿った見方をすれば「もう少しひねったタイトルの一つや二つ思い浮かぶだろう!」などと茶々を入れてしまいたくなりますが、とはいえこの曲を聴きながら再びタイトルを読んでみると「確かに……そうですね……」と納得せざるを得なくなるまさに”Morning Mountain”な一曲。マイナスイオンたっぷりです。
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