MBP13″ SSD換装。

MBP13″ SSD換装。


先日MacBook Pro with Retina Displayをついうっかり購入してしまいました。
理由はいくつかありますが、主にこれまでメインとして活躍してくれたMacBook Pro 13″ (Mid 2009)のApple Care切れ及び低速化、その一方でラップトップが母艦化している現状を鑑みディスプレイサイズを大型化したい気持ちが高まってRetina購入へと繋がったのだろうと分析しています。

Retinaには今のところ大変満足しています。
まずその大きく高精細な画面。Retinaディスプレイと冠されたその美しい画面はいつまでも飽きません。
さらにフルSSDの速さ。再起動やスリープからの復帰は異常と言ってもいい速さです。「再起動」ボタンを押してから再起動が完了してログインするまで十数秒しかかからないなんてもはや意味がわからない速さです。
蓋を閉じると少々その大きさを実感することもありますが、今では新たなメインマシンとして健気に頑張ってくれています。

さて、一方残ったMBP13″をどうするか。
動作は遅くなっているしApple Careは切れていますが、まだ故障したわけではありません。何か有効活用する手はないか。
でもHDDだから起動とか遅いんだよな……。ん?待てよ、ならばディスクをSSDに改造してしまえばいいんじゃないか?
そんなわけでウェブで調べたらすぐにMBPをSSD化する方法が見つかったので、早速やってみました。

なお、ここではHDDをSSDに交換する方法ではなく、光学ドライブをSSDに交換することでSSDとHDDの並行使用を可能にする方法を採用しています。お持ちのデータ容量をすべてまかなえるほどの大容量SSDを購入できる財力があるのならHDDと交換でも問題ありませんが(僕の場合は最低500GB必要なので3〜4万円)、そうでないのならシステム部分はSSDに、データ記憶部分はHDDに任せた方が少ないコストで快適な環境が得られます。

僕の場合はいつご臨終するかわからないMBP13″にあまり投資するのも憚られたため、この方法を選択しました。



  1. はじめに
    今回用意すべきアイテムは下記の通りです。
    • SSD
      当然のことですが、新規に搭載するSSDを用意する必要があります。コストパフォーマンスが最も高いのはこのCrucialの128GB SSD。1万円以下です。SSD換装後もHDDは依然残っているため、SSDで記憶容量のすべてを賄おうとする必要はありません。このため容量は128GB程度で十分だと思います。もっと言えば64GBでも足りるかもしれませんが、価格差が2,000程度なのでそれなら128GBの方がいいと思いました。
      ただ、CrucialのSSDは問題があるとかないとか、という話も聞きます。今のところ僕の環境では問題は起きていませんが、不安ならばSAMSUNGのSSDも考慮に入れるといいかもしれません。というかここまで価格に差がないのならばSAMSUNGにしておけばよかったような気も……。なおSAMSUNGのSSDは「ベーシックキット」に加えて「デスクトップ用キット」「ノートパソコン用キット」がありますが、光学ドライブとの交換にはどれも対応していないのでどれでも同じです。
    • 光学ドライブスペース用HDD/SSDマウンタ
      光学ドライブのスペースにHHDやSSDを設置するためのアダプタです。秋葉館のオリジナル商品「Macbay2」が良いようです。というより他の選択肢を見たことがありません。
    • 精密ドライバー
      MacBook Proの分解のために必要な精密ドライバーです。と言っても特殊な商品が必要なわけではなく、僕の場合は無印良品の8本入りセットで間に合いました。恐らくご家庭にあるもので事足りると思います。

  2. 換装手順
    光学ドライブとSSDとの交換は下記の手順で行います。

    1. HDDのデータをバックアップ
    2. 光学ドライブをSSDドライブに交換
    3. SSDの初期化・OSインストール
    4. HDDの初期化・データリストア

    1. HDDのデータをバックアップ
      まずは念のためHDD内のデータをバックアップしておきましょう。
      今回の作業では特段HDDを付けたり外したりするわけではないのでHDD内のデータに影響はないのですが、念には念を、です。普段からTime Machine等でバックアップしている方は特に意識する必要はないでしょう。

    2. 光学ドライブをSSDドライブに交換
      もしSATA<->USBアダプタをお持ちならば、光学ドライブとSSDを交換する前にSSDのフォーマット等しておくのもいいかもしれません。が、僕は持っていなかったのでまず最初に光学ドライブとSSDの交換を行いました。
      1. まずMBP裏面の10ヶ所のネジ(長いネジ3本、短いネジ7本)を外し、裏面カバーを開けます。
      2. 写真赤丸で示された3ヶ所のコネクタを慎重に外します。
      3. 写真赤丸で示された3ヶ所のネジを外し、光学ドライブを取り外します。
      4. Macbay2にSSDを取り付けます。取り付けの際にはMacbay2の取扱説明書を参照しましょう。基本的にはSSDをカチャリとはめてからネジで固定、その後光学ドライブについていたSATAコネクタと固定具を光学ドライブからMacbayに移設すれば完了です。
      5. 最初とは逆の容量でSSDが取り付けられたMacbay2を光学ドライブのあった場所にはめこみ、3ヶ所のネジ、3つのコネクタを装着してからMBPの裏蓋を取り付けます。

    3. SSDの初期化・OSインストール
      次にSSDをフォーマットしてからOSをインストールします。
      1. MBPをいつも通り起動します。もしかしたら⌘+Rを押しながら起動し、ディスクユーティリティに行くのが本来やるべき手順なのかもしれませんが、Mac OSが賢いせいか僕のやり方でも特段問題はありませんでした。
      2. MBPを起動してしばらくすると、”The disk you inserted was not readable…”というダイアログが表示されます(システム言語が日本語の場合は日本語で表示されると思います)。つまりこの段階ではフォーマットされていない得体のしれない記憶媒体がMacに接続されていることになり、それについてMacがびっくりしているわけです。ここでダイアログ内の”Initialize”ボタンを押すと、ディスクユーティリティが起動します。この”Initialize”ボタンはディスクユーティリティを起動するだけなので、このダイアログは無視して自分でディスクユーティリティを起動しても問題ないと思います。
      3. ディスクユーティリティの画面の左ペインからSSDを選択します。”Partition”タブを選択し、”Partition Layout”セレクトボックスから”1 Partition”を選択します。もしSSDを複数パーティションに分けたい場合はここでお好みのパーティション数を選択してください。
        “Name”欄にはディスクの名前を、”Format”セレクトボックスでは”Mac OS Extended (Journaled)”を選択し、”Apply”ボタンを押します。するとフォーマットの処理が始まります。
      4. フォーマットが完了したら、続いてはOSのインストールです。今度こそ⌘+Rを押しながら起動します。
      5. OS X Utilitiesにて”Reinstall OS X”を選択し、”Continue”を押します。
      6. おなじみの使用許諾に合意してから、インストール先ディスクを選択する画面でSSDを選択します。
      7. OS X Mountain LionのDLが始まり、インストールが行われます。なお、このDLが鬱陶しい場合は予め自分で起動ディスクを作っておくとこの部分はラクになるのかもしれません。
      この処理が完了した状態でSSDにはOS Xインストール済みとなり、起動ディスクとして振る舞うことができます。うっかりHDDから起動してしまっていたら、環境設定の「起動ディスク」でSSDを選択しておきましょう。

    4. HDDの初期化・データリストア
      最後に、HDDの初期化及びデータのリストアを行います。
      この作業は完全に任意です。HDDをそのままの状態で残したい方はなにもしなくて構いませんし、僕のようにHDDにもSSDにもシステムファイルが入っているのは無駄だし気持ち悪いと思う方は一度HDDをフォーマットし、必要なデータだけ移してくるのがいいかもしれません。
      初期化の手順はSSDの初期化と同じ、データのリストアはマニュアルでやったりTime Machine使ったりと様々な方法があるので、ここでは割愛します。

    これで晴れてMBP13”がHDDとSSDの両刀使いへと変貌を遂げました。
    Retinaでは非常に重宝しているPower Nap機能はモデルが古い故に使えませんが、さすがSSDといった感のある爆速な起動、スリープからの復帰はとても快適です。またこれによって地味に記憶領域も増加しています。
    残念なのは光学ドライブがディスクを挿し込む穴だけになってしまうことですが、Remote Disc機能や最悪3,000円くらいでUSB光学ディスクドライブを買ってくれば済みます。僕の場合はRetina購入時にUSB光学ディスクドライブも購入しておいたので全く問題なし。

    Crucialディスクに問題がないかどうかはもう少し使ってみて検証する必要がありますが、現時点では非常に大満足のこの換装。みなさんも古いMBPの遅さにイライラすることがあれば是非試してみてください!!