DiscReview: Jul. 2013

DiscReview: Jul. 2013


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  1. Mirror People / “Kaleidoscope (Psychemagik Remix)” [Discotexas]
    久々に出会った超カッコいい1曲。この曲を聞いて最初に思い浮かんだのがFederleicht / “On The Streets (Kollektiv Turmstrasse Let Freedom Ring Mix)”。Satoshi TomiieがコンパイルしたMix CD “Renaissance: The Masters Series Part 11″の中でもひときわカッコよかったこの曲から不穏さを緩和してもう少し明るさを加えた感じなのがこの”Kaleidoscope”。ちょっと不協和音ぽい感じがやり過ぎない感じでカッコいい。曲の最後までキレイなのでMixやパーティの締めにも是非!

  2. The Shapeshifters / “Happy” [Nocturnal Groove]
    本作はShapeshiftersのニューアルバム”Analogue To Digital…And Back Again”に収録されている1曲。”The Shapeshifters”っていうアーティスト名を聞くとちょっと先入観を持ってしまいますが、よく聞くとトラック部分はなんだか”Kaleidoscope”と親和性が高そうな感じ。Shapeshiftersらしい安定したクオリティの現代的House Musicだけれども、曲のタイトルほど底抜けに明るいわけではなく少し物悲しさを残したメロディーライン、それでもきっちりした作りと展開でしっかり踊れそうなトラック、彼らの楽曲をレコメンドするのはなんだかちょっとミーハーな感じがするものの、カッコいいものはカッコいいです。

  3. Paul Hazendonk / “Slack Tide (Guy Mantzur & Khen Remix)” [Hope Recordings]
    ド直球硬派プログレッシブハウス。最近はどうもプログレッシブハウスというよりエレクトロニカの方へ傾倒してしまっているNick Warren御大のレーベルHopeからの新作。全く聞いたことのないアーティスト、リミキサーだけど老舗プログレッシブハウスレーベルHopeの名に相応しいハイクオリティなトラック。ベースラインがグッときます。

  4. Quivver / “The Fog (Kassey Voorn Remix)” [Futureform Music]
    硬派なプログレッシブハウスをもう1曲。昔のキラキラプログレッシブハウスのイメージからは脱却しつつも攻撃力高めな地味カッコいいプログレッシブなトラックを作るようになったQuivver、本作は名前聞いたことあるけど何の人だっけ?というKassey Voornによるリミックス。メロディラインはほとんどないものの、ブレイク明けのホワイトノイズと凶悪なベースラインがageHaあたりで聞いたら気が狂いそうにカッコいい感じ。やっぱりいいなあ、こういうの。

  5. Uner / “Phantast” [Cocoon Recordings]
    15周年のWIREにも出演する大御所ビジネスマンSven Vath率いるレーベルCocoonのNew。叩きつけるようなキックが印象的な前半部分も淡々としたカッコよさだけれども、そんな凶悪さから足を洗ったかのように展開する中盤からの美麗金属音シンセの響きはついミラーボールを仰いでしまいそう。淡々とトラック物が続く暗黒な展開の中の一抹の清涼剤としてどうぞ。で、そこからまた暗黒に戻してガシガシ踊ると。

  6. Agoria feat. Scalde / “For One Hour (Jack Dixon Remix)” [Rebirth]
    良質ユルユルハウスミュージックを多く排出しているので大好きなレーベルRebirth。そこからWIRE15周年コンピレーションCDにも名を連ねるAgoriaが新作をリリース。このリミックスはレーベルの普段のイメージほどユルユルではないけれども、The MFA / “The Difference It Makes (Superpitcher Mix)”に通じる速め多幸感ハウスミュージック。ヨーロッパの山々でピクニックをしているような爽やか感が特長。

  7. Brett Johnson & Motor City Soul / “Ile De Sable (Satoshi Tomiie’s Worn Out 707 Remix)” [Superfreq]
    近年もコンスタントにリリースを続けるSatoshi Tomiieのニューリミックス。オリジナルがMotor City SoulによるプロダクションということでよりPopupな感じに拍車がかかるリミックスワークですが、今回はメインとダブではなく全く異なるアプローチの2バージョンを収録。不穏な雰囲気のSatoshi Tomiie Remixもいいのですが、オススメはこちら。少し穏やかになったシンセラインが心地よい感じ。

  8. Todd Terje / “Strandbar (Disko Version)” [Olsen Records]
    ニューディスコの帝王Todd Terje。Todd Terjeプロダクションの中で個人的に大好きなのはMichael Jackson / “I Can’t Help It (Todd Terje Remix)”とBryan Ferry / “Alphaville (Todd Terje Remix)”、Hot Chip / “How Do You Do? (Todd Terje Remix)”あたりだけれども、この辺の曲は「ニューディスコの帝王」と呼ばれる割にはディスコディスコファンクファンクした感じに乏しい。かと言って、”Disko Version”というバージョン名がついてる本作がそこまでディスコ!って感じかと問われるとそこは微妙だけれども、とにかくディスコな感じの盛り上がりは期待できそう。いや、同梱の”Samba Version”の方が盛り上がるか。

  9. Danny Byrd feat. Tanya Lacey / “Golden Ticket” [Hospital Records]
    アゲアゲ系Drum n Bassクリエイターの代表格Danny Byrd。London Elektricity feat. Elsa Esmeralda / “Meteorites (Danny Byrd Remix)”の腰が砕けそうな美しさとアゲアゲ感は死ぬ前に一度は聞いておきたい。で、そんなDanny ByrdがHospital Recordsからリリースした新作はイントロのストリングスで既に腰が砕けそうになってしまう感じの相変わらずの美しアゲアゲドラムンベース。ちなみに長いアウトロもキレイだがミックスするには厄介。

  10. Ripperton feat. Hemlock Smith / “Spike” [Green]
    Systematic RecordingsとかPokar Flatあたりからのリリースが多い気がする地味ディープテックハウス系アーティストRipperton。何を思ったか新作はめちゃくちゃユルいエレクトロニカです。暖かいピアノの音色、アナログレコードを聞いているような全体的にモヤがかかった雰囲気、ささやくような気怠いボーカル、これ、子守唄です。寝ます。寝られます。素晴らしい。