はい、November 2010のレビューです。
今月はKollektiv Turmstrasseに全部持ってかれた感……。クラブでかけることはほとんどないだろうけど、この筆舌に尽くし難い素晴らしさよ……。
01. Kollektiv Turmstrasse / Rebellion Der Traumer [Connaisseur Recordings]
僕が大好きなアーティストKollektiv Turmstrasseのアルバム。最初の出会いは2007年にリリースされたPele / Childhood’s Endのリミックス。哀愁テックハウスとも言うべきか、切ない感じのメロディアスなシンセが印象的なこのリミックスになんとなーく魅了されました。んで決定的だったのがトミイエさんのRenaissance: The Masters Series Part 11に収録されたFederleicht / On The Streets (Kollectiv Turmstrasse Let Freedom Ring Remix)。これほんとに最高。そんなKollektiv Turmstrasseのアルバムはそんな哀愁メロディアスな雰囲気は残しつつどちらかと言えばChill Out / Ambient的アプローチの心地良い楽曲集。どの曲も外れなし。冬にぴったりな雰囲気。
02. Matthias Vogt / I Dreamed The Impossible (Simon Garcia’s Future Funk Remix) [Dieb Audio]
Motorcitysoulの一人Matthias Vogtの曲を、よく知らないSimon Garciaって人がリミックスしたもの。トラックとしてはあんまり新鮮さがない感じかもしれませんが、この王道ディープテックな感じにこの王道ブレイク、そしてブレイク明けの盛り上がりは王道な感じで大好きです。角が立ってない分色んなシチュエーションで使えそうな感じ。いいですねえ。
03. John Digweed & Nick Muir / Bilder (Wiretappeur Remix) [Bedrock Records]
先月レビューしたJohn Digweed & Nick Muirの同曲、早速リミックスがリリースされました。このリミックスは↑で紹介したI Dreamed The ImpossibleもリミックスしているWiretappeurによるもの。Wiretappeurとはカッチョいいハウシーなリズムトラックを貴重に好プロダクションを連発するFlorian Kruse & Nils Nurnbergのコンビに以前はDave SeamanのレーベルAudio Therapyで活躍したギリシャの雄Stelを加えた3人組ユニット。Stelの加入により適度なプログレッシブさが加わってなんとも言えないディープテックトラックを作り出します。美しい。
04. John Tejada / Sweat (On The Walls) (Martin Landsky Remix) [Poker Flat Recordings]
個人的にJohn Tejadaの最高傑作はSpirit Catcher / Between Brothersのリミックスだと思っていますが、昨今の作風はよりミニマルさが増して難解な感じになってきてました。そんなJohn Tejadaの2004年の作品をMartin Landskyがリミックスしたのがコレ。なんだかStrictly Rhythmを彷彿とさせるようなダークで悪〜い感じのリミックスがカッコよいです。というかそれ以前にオリジナルの方が2004年の作品にも関わらず今でも全然通用する異様なカッコよさなのがすげえ。何このベースライン!
05. Bas Amro / Le Huitieme Arrondissement [Wolfskuil Records]
ええ、こういうディープハウスは大好きです。このアーティストもレーベルも全然知りませんが、こういうほんわかしたシンセが奏でられつつトラックはキックとハットがくっきり鳴ってるハウストラックには滅法弱いです。早い時間にこういうトラックでいい雰囲気を作りたい感じですな。
06. Rah Band / Clouds Across The Moon (Martin Eyerer & Jade Suaid eclectic Remix) [Great Stuff Recordings]
そんな↑の曲よりももっと早い時間にかけたいのがこれ。最近はBeatportで言うところのNuDisco、昔の言い方で言えばGround Beat?的BPM110〜120くらいのユル〜いトラックがとても好きですが、これはまさにそんな感じ。クラブのオープン直後にもかけたいですが、Rhytyhm Cafeのようなところでこういうのを延々とかけるのもいいかも。つーかMartin Eyererがこんなユルいのを作るなんて。あ、ちなみに10月リリースの曲です。すみません。
07. David Penn, Toni Bass / I Will Take A Chance feat. Sheilah Cuffy [Urbana Recordings]
River Ocean feat. India / Love & HappinessやJoey Negro / Can’t Get High Without Uなど古い曲をいい感じに現代風アレンジしてきたDavid Penn。今作は彼のオリジナルです。これ、素晴らしい。リズムトラックはズンドコハウスですがシンセは完全にKaskadeあたり、それでいてボーカルはブラックでソウルフルな感じ、その全ての要素が上手に調和して泣けるし盛り上がる素晴らしい作品になってます。
08. Supernova, Grandmaster Melle Mel / That’s What I Like (DJ Sneak Unreleased Remix) [Lapsus Music]
最近Todd Terryが盛り返しつつありますが、Todd TerryやArmand Van Heldenあたりと仲良しだったDJ Sneakは案外地味に生き残っていて、かつ良質なトラックをコンスタントにリリースしています。彼のトラックはど真ん中ハウスビートの上にある時はファンクな感じ、ある時は穏やかな上物、と結構多彩だったりするのですが、今作はアホアホど真ん中な感じです。こんなラップの乗った曲、プレイ出来るかどうかはきわどいところですが、この腰から疼きだす感じ……たまりません。
09. TyDi / Half Light feat. Tania Zygar (Max Graham Remix) [AVA Recordings]
まあ所謂トランスです。最近もぼちぼちトランス聞きます。で、今作はその昔カッコいいプログレッシブハウスを作ることでもてはやされた一方DJはイケイケトランスでガッカリという噂があったMax Graham。個人的にはもはやプログレッシブハウスとトランスの区別がつきませんが(トランス系プログレッシブハウスとディープテック系プログレッシブの2種類ある気がする。いずれにしろ自分の中ではキレイなシンセリフメインの曲。)、これはとても素晴らしいトランス?プログレッシブハウス?です。ちょっと腑に落ちない感じのボーカル、そしてブレイク後の拳握るシンセリフが秀逸。
10. Stunna, Sol.ID / State Of Urgency [Westbay Music]
振り返ってみると雑食な感の強い僕のレビュー、極めつけはドラムンベースです。こういうソリッドなリズムトラックの上にキレイなピアノが鳴り響く曲はハウスだろうがドラムンベースだろうがカッコいいですね。大好きっす。同EP収録のSimplification / ImaginationもTyler Straub / Trusted Judgementも秀逸。
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