DiscReview: Jun. 2012

DiscReview: Jun. 2012


  1. Chymera / Death By Misadventure [Connaisseur Recordings]
    5月リリースですが5月に紹介していなかったのでご紹介。美麗プログレッシブ界の雄Chymeraがアーティストアルバムをリリースしました。この出来が!なんと!本当に素晴らしい!2012年上半期ベストアルバムかもしれません。そもそもChymeraと言えばOvumからリリースされた”Umbrella”やNRKからリリースされた”Wish”などに代表されるようなFunk D’Void系プログレッシブハウスが身上だったはずですが、本アルバムでは完全にキャラ替え完了。Max Cooperのような美メロエレクトロニカ路線に転向しています。でもこのオトナっぽい変わり身が大当たり。流麗な音色に身を任せれば極上の時間を過ごすことができます。
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  2. Para One feat. Irfane and Teki Latex / Every Little Thing [Marble / Because Music]
    続いての感涙モノはコレ。こういう音楽ってなんていうジャンルなんですかね?よくわかりませんが素晴らしいです。ともするとAqua / “Catoon Heroes”のような安いユーロポップを彷彿させそうになりますが、その一歩手前で踏みとどまって素晴らしいトラックに仕上げています。メロディラインも安っぽそう、ボーカルも安っぽそうに聞こえてしまう中でもカッコいいダンスミュージックとしての一線を保てているのは偏にトラックメイキングのお陰でしょうか?
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  3. Zedd feat. Matthew Koma / Spectrum (Extended Mix) [Interscope Records]
    このあたりの音を紹介するのは少々気恥ずかしさがあったりするのですが、とはいえ素晴らしかったのでご紹介。今をときめくZeddくんのNew。この辺のジャンルは本当に国境を問わず盛り上がっていてこちらでもAviciiくんとJames Zabielaの扱いが雲泥だったりするところを見ると「ああ、そういう音が流行ってるんだなあ」と少々遠い目をしてしまいます。既に歳をとってしまった僕にとってはちょっと強いのですが、本作はZeddくんの緻密なトラックメイキングとMatthew Komaのボーカルが映える好トラック。素晴らしいが、僕がクラブでかける機会はなさそう。
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  4. Netsky feat. Diane Charlemagne / Wanna Die for You [Hospital Records]
    2年前に1stアルバム”Netsky”をリリースしたNetskyくんがもう2作目のアルバム”2″をリリース。ものすごい勢いで曲を作ってますな。前作も今作も素晴らしいといえば素晴らしいのですが、個人的にはZeddくんをちょっと苦手に思うのと同じ感覚でこの”2″もちょっと苦手な感じ。所謂「ベースミュージック」というものにおじさんの感覚がついていけていないのでしょうか。というわけでアルバムを買うまでには至らなかったものの素晴らしいトラックがいくつか収録されているのも事実。これがその内の一つ。特筆すべきはゲストボーカル。思い入れがある人にはあると思いますが、なんとあのDiane Charlemagneをフィーチャー!Dianeと言えば日本が世界に誇るハウスプロデューサー、サトシトミイエのデビューアルバム”Full Lick”で”Inspired”、”Sincerity”そして名曲”Come To Me”を歌ったあの人!この曲もそんなDianeのボーカルを最大限に活かした多幸感溢れるベースサウンドとなっております。カァムトゥゥゥミィィィィィィ!!
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  5. Satoshi Tomiie / Prism Vision [Melisma]
    というわけでCome To Meと言えばトミイエ先生。既に作風はあの当時から180度も360度も変わってしまっておられますが。てことで先月に引き続きまたしてもトミイエ先生の新作がリリースです。そしてまたしてもSAW.RECからではない。近々SAWからも新作リリースするようですが。さて、アシッドでミニマルだった前作”Straight Up”から間髪入れずリリースされた本作は、最近の傾向通り「昔の素材、新しい味付け」という一連の作風ですが、今回はピアノやシンセリフが多用されていてクラブ慣れしていない人にも聴きやすい感じ。個人的にはこれ大好きで、ピアノやシンセのリフがどんどんフラクタルのように折り重なっていく様子、例えて言えば坂本龍一の”+33″のような展開が大変好みなのです。今回は疾走感あるRemixよりオリジナルがオススメ。
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  6. Bocca Grande / Even If (Morning Factory Remix) [Rebirth]
    このレーベル、いい印象があるんです。その理由はNufrequency feat. Ben Onono / “Fallen Hero”のMotor CIty Drum Ensembleのリミックスがリリースされたから。それを腐るほど聴いたから。聴くたびにこのレーベルのジャケを眺めていたから。そんなわけで「ユルめ美メロハウスを輩出するいいレーベル」なんていう勝手なイメージを創りあげていました。他のリリースも知らずに。そんな中本作のリリース。ユルめ美メロハウスです。僕の先入観は事実だったということでしょうか。そんなことはどうでもいい。BPM113の漂うようなビートの中に浮かぶピアノの音色を目を閉じて堪能してみてください。ああ、癒される。
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  7. Analog People In A Digital World feat. Nina Miranda / Dazzled (The Cube Guys Remix) [Hysterical]
    Fatboy Slim様ご紹介。という時点でもうどんな感じの曲かは想像がついてしまう感じですが。もうまさにFatboy Slim好きのする夏真っ盛りビーチパーティがよく似合う多幸感満載のハウスミュージック。いやー夏ですなあ。たまりませんなあ。ビーチないしはageHaのプールサイドかなんかでプレイしたい一曲。
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  8. Flapjacks / Mister Sandman (Alle Farben Remix) [Zoo Digital]
    時々無性にあんまりアタマが良さそうではないけど聞いてて気持ちがいいハウスミュージックを求めてしまうことがあります。これもその1曲。オリジナルは1954年リリースのThe Chordettes / “Mr. Sandman”。ちなみにこのEPに収録されている他のバージョンはこれでもかというくらいのエレクトロニックサウンド。もう音が強すぎて1分も聴いていられません。その一方これは原曲の良さを活かしまくったほんわかハウス。しかしトラックもしっかり今風で違和感なく他の曲とも合わせられそう。特にClaude VonStrokeの名曲”Vocal Chords”やGreen Velvetのあの曲をほんわかテックハウスに仕上げた”La La Land (Pleasurekraft ‘Sideshow’ Remix)”あたりに合いそうな感じ。
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  9. Glamsta feat. Candela / In De Ghetto (Supernova Lapsus Remix) [Stereo Productions]
    多分リリースした本人たちは至って真面目なのでしょうが、こちらとしてはいろんな意味で咳き込んでしまいそうです。はい、David Moralesの超名作”In De Ghetto”の2012年バージョンです。オリジナルがリリースされたのは1994年なので僕は当時のクラブシーンをリアルタイムで体験していないのですが、とにかくシンセリフとCrystal Watersのボーカルが強烈な1曲。しかしThe Bad Yard Club Mixで垣間見えるピアノリフはとても好きでした。そんなIn De Ghettoが2012年バージョンとしてズンドコサウンドの総本山Stereo Productionsからリリース。驚くべきことに大勢のリミキサーの中にはDavid Moralesその人も名を連ねております。ChusのさっぱりリミックスやThe Cube Guysのアゲアゲリミックスに舌鼓を打ちながらもやはり一押しはSupernova。淡々とした優等生リミックスに仕上げています。
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  10. You Yabe / I/F:06
    最後に手前味噌で恐縮ですが自分のMixをご紹介。これまでクラブでのDJやUstream等でのMix配信等ちょこちょことやってきたのですが、インドネシアに来てからはちょっとその辺が疎かになってきているわけで。その一方でTraktor Kontrol S4くんが日本から来て以降自宅DJは細々とやるもののやはり何か張り合いがなく。という訳で久々にMixを作ろう!と思い立ったものの企画は数本浮かべどなかなかcompileとmixが進まず。そんな紆余曲折を経てようやく酔った勢いで作ったこの一本。タイトルの”I/F”は”interface”という意味で直訳すると「接触面」「結び付ける」「調和させる」なんて意味があるわけです。個人的には時代やジャンルを跨ぎつつも「なんだこれ違和感なく調和してんじゃねーか」的なスタイルを身上しておりますのでその辺感じとって頂けたら幸いです。「聴きたい!」という方はPodcastで是非どうぞ!

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  1. Pingback: Tokyo Experiment

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