Booka Shade / Honeyslave EP [Dim Mak Records] なんだか8月は豊作でキャーキャー言いたくなるようなリリースが多い月でした。そんな8月の1発目は大御所Booka Shade。9/22にJakartaギグも決まってるドイツの大御所の新作はホームグラウンドGet PhysicalではなくDim Makというよくわからないレーベルから。しかしそのトラックの質はかつてないほど、EPのタイトル曲である”Honeyslave”は途中スローダウンするパートもありながら硬派に展開する激渋テックハウス、一方で”Tomorrow Belongs To Us”は朝方によく合うメロディアスなディープハウス。どちらも最高。オススメです!
Tomas Barfod feat. Nina Kinert / Till We Die [Get Physical Music] ものすごい印象深い一発屋。そもそもの出会いはDanny HowellsがコンパイルしたGlobal Underground #027: Miamiに収録されている”Light Shine”。Disc1の1曲目のエレクトロニカっぽい曲の途中から入ってくる軽快なキック、そして爽やかなシンセとボーカル。この時点でTomas Barfodは僕の大好きなアーティストになりました。しかしその後待てど暮らせど新作はほとんどリリースされず(というか見つけられなかっただけ?)。そんな感じで待つこと8年、ようやくGet Physicalから新作がリリース!そしてかっけー!!けだるーい!!オリジナルもAndycap Remixもどちらも当たり。素晴らしい。
The Orb feat. Lee Scratch Perry / Golden Clouds((Blue Space White Cloud) 81Neutronz Rmx) [Cooking Vinyl] The Orbの名にふさわしいドラマチックな1曲。ドラマチックすぎてもはや普通のDJセットの中には組み込めません。Mixのイントロかアウトロでなんとか使うのが関の山か。しかしそんな使いにくさとは裏腹に曲は最高。しかもオリジナルも同様に壮大なトラックかと思ったら全然違う!このリミックスだけ!!それでも素晴らしいことには変わりありません。バレアリック過ぎて世界の向こう側が見えてきそう。それにしても本当によくあのオリジナルからこのリミックスを作ったな……。
ThermalBear / U Love (Sasha Remix) [Last Night On Earth] Sasha様は本当に期待を裏切りませんね。それだけ金太郎飴なのかもしれませんが、そんなこと知ったことではありません。トラックが素晴らしければいいのです。ということで久々のSashaリミックスは自身のレーベルLast Night On EarthからリリースされたThermalBearという変な名前のアーティストのトラックを調理。これが素晴らしい。かの名曲Funk D’Void / “All That Matters”とSatoshi Tomiie pres. Graffik / “A Lesser Man?”を足して2で割ったかのようなベースラインに突き抜けるように美しい女性ボーカル。これを素晴らしいと言わずして何を素晴らしいと言うのか。
Andrew Bayer / Monolith (Club Edit) [Anjunabeats] Andrew Bayerくんも相変わらず良質なトラックをリリースしています。本作はAnjunabeatsからのリリースの割に比較的トランスな感じが薄くて使いやすい1曲。しかしながら個人的に超大好きなこういうSasha / “Mongoose”的というか”Who Killed Sparky?”的というかもうドラマチックすぎて手に負えない感じの展開は本当に使いにくいったらありゃしない。前後の展開とか次のDJのこととか考えなかったらどんどん投下できるんですけどねえ。というかこの曲の余韻を次の曲で汚したくないだけか。いずれにしろこれもとても素晴らしいトラックです。