DiscReview: Oct. 2012

DiscReview: Oct. 2012


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  1. Quivver / Fakes And Bullshit [Bedrock Records]
    今月はちょっと硬派なこのトラックから。John Digweedがそのユニット名レーベル名を冠してコンパイルするMIXシリーズ第14作”Bedrock 14″。毎度カッコいい曲盛り沢山の本シリーズ、今作中最も光っていたのはベテランQuivverのコレ。かつて2000年頃のプログレッシブハウス全盛期には”Mercury And Solace”など煌びやかなで洗練されたプログレッシブど真ん中なトラックを作っていた彼も最近はちょっと地味な方面にシフト。この曲もかつてのプログレッシブハウス全盛期を彷彿させるちょっと懐かしい雰囲気ながらその重たいキックとボイスサンプルはアガらずにはいられない。カッコいいわ〜。
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  2. Tiefschwarz feat. Mama / Dominate My Sensations [Recovery Tech]
    硬派トラックを紹介したついでにこれも。昔はMAW / “To Be In Love”のリミックスなど普通の歌モノリミックスも作っていたTiefschwarz、その出自がテックハウス寄りなところにあったのは百も承知だけれども、ちょっと最近難解な方向に行っていたのはちょっと寂しかったところ。そんなTiefschwarzの本作は久々に僕でも聞けるシンプルなテックハウストラック。こういう落ち着いてて乾いた、といってもRamon Tapiaよりはちょっと湿り気のあるリズムトラックはとても大好きで、加えてこういう♀ボーカルの使い方も好物。
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  3. Alexander Kowalski & Dosem / Skyroom [Soundfate]
    大好きなAlexander Kowalski。僕の中ではFunk D’Void的なカテゴリーに位置する人でそのプロダクションの特徴はちょっと速めでプログレッシブハウスとテクノの中間をウロウロするような感じ。いずれにしろ時には美しく時には戦慄するシンセフレーズがこみ上げてくるが好きな理由だったけれども、本作はどちらかというと少し速度が落ちて昨今のJoris Voorn寄りになってきた印象。とはいえ淡々としたオーソドックスな展開できっちり盛り上がれるこの曲は非常に使い回しがよさそうな1曲。
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  4. Tom Flynn / Jupiter [Artform Records]
    これもカッコいい。本作もNic FanciulliとかRamon Tapiaあたりな作風だけれども、そこはかとなく見え隠れするClaude VonStrokeのdirtybird的な変態の香り、その一方でしっかりとしたキックの音と展開でWOMBやageHaでがっちり踊るには最適の機能的なトラック。一歩間違えるとちょっと地味になりすぎて食指が伸びない危険性がある中寸前で押しとどまってカッコよさをキープするあたりはさすが。
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  5. Dani Casarano & Felipe Valenzuela / D3 (Satoshi Tomiie Remix) [Saw Recordings]
    怒涛の勢いでリリースを重ねるトミイエ先生。自らのレーベルSaw Recordingsから自身名義のトラックをリリースした後、次はリミックスで登場。Audiofly、Nathan FakeなどをはじめとするSawからリリースされる才能は、少なくとも僕にとってはSawからのリリース当時は知名度が低くて全然知らないことが多いけど、このアーティストも同様。全く知らない。けれどトミイエ先生リミックスは昨今のPopupな基礎にAcidな風味を足した不穏な雰囲気の良作。先にレビューしたTiefschwarzやTom Flynnのトラックのように安定した展開で踊れます。惜しむらくはBeatportのミスでOrigial MixもSatoshi Tomiie Remixも内容が同じなこと。修正求む。
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  6. Frankie Knuckles pres. Director’s Cut / The Whistle Song (Re-Directed) [Nocturnal Groove]
    今更こんな曲を紹介するのも気恥ずかしさがあるのですが。ハウスミュージックの始祖、Frankie Knucklesが90年代初頭にリリースし誰もが酔いしれたかの大クラシックの本人の手によるリメイクです。ベースは数年前に12″でリリースされた”The Whistle Song Revisited”ですが、イントロとアウトロに手が加えられて8分程度のほどよい尺に仕上げられています。飽きるほど聴いた曲ではありますが、名曲はいつまで経っても名曲であると。
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  7. Heavy1 feat. Iriann Joyce / Light Upon My Road (Makoto Remix) [HE:Digitla]
    勝手に「Drum ‘n Bass界のJimpster」と思い込んでいる日本人DnBクリエイターMakoto。毎度上品なリズムトラックに憂いを含んだ美しいシンセを乗せる作風に骨抜きにされていますが、本作もまた同様です。上品、洗練。がっちり盛り上げるようなトラックでは決してありませんが、気分よく聴ける、踊れるナイスなトラックです。
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  8. Madeon / Finale (Netsky Remix) [popcultur]
    DnBで踊ろうと思ったらこちらの1曲を。泣く子も黙るNetskyくんの新作は今回も縦横無尽にシンセが唸る快作。エレクトロニックでロックなボーカルとの相性も抜群で、最高に盛り上がった状態でパーティを締めくくりたい時には最適なトラック。ちなみに同EP収録の”Icarus (Fred V & Grafix Remix)”も勝るとも劣らない秀作。この辺はもはやDnB界のEDMと呼んでも過言ではない感じ。というかEDMが”Eelectronic Dance Music”の略であることを考えるとこれもまたEDMの一形態か。
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  9. Delerium feat. Zoe Johnston / You & I [ARVA]
    今月の反則。Tiestoがリミックスした”Silence”のヒットで有名なDelerium。”Silence”はゲストボーカルに起用したSarah McLachlanの美声、Deleriumのメロディ、そしてTiestoの勢いが三位一体となった名作でした。本作はボーカルにZoe Johnstonを起用。Zoe Johnston。この時点で反則です。Above & Beyondの”Good For Me”で見せたあの美声。Zoe Johnstonの突き抜けるように透明な声で奏でられる極上のエレクトロニカ。ああ、Zoe Johnston。
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  10. Stop The Car / Enamel [Kiez Beats]
    えーと、つまりPerfumeということでしょうか。こういうエレクトロニックディスコの流れはDaft Punkあたりが”One More Time”あたりで世界中に伝播させ、それが日本では中田ヤスタカの手によってPerfumeという形で結実したと理解していますが、これはどちらかというとPerfumeが逆に輸出されその解釈の元に作られたトラックのように思えます。まあそもそもPerfumeをよく知りませんが。こういう曲を素敵だと思えるのならば案外Perfumeも捨てたもんじゃないのかも。
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