BBF10-02

BBF ’10。

BBF10-02

僕は野外フェスに行ったことがほとんどありません。
行ったことがあるのは数年前に大学の卒業旅行でMiami WMCに行った時に参加したUltra Music Festivalだけ、それ以外はFuji RockもSummer Sonicも、MetamorphoseもTaicoclubも行ったことがありません。

野外フェスは色んなアーティストの楽曲をコンパイルしたコンピレーションアルバムのようだと思うのです。
でもその中でほとんど全てのアーティスト、全ての楽曲が好き、なんてことは極稀です。
普通のアーティストのアルバムも同様。
中学の頃は色んなアルバムから好きな曲だけピックアップしてカセットに録音して聞いていました。
要するに僕はシングルが好きなのです。
単一のアーティストの単一の曲。
他の曲がカップリングされている場合もあるけど、基本は一つの曲、及びそのリミックス。
で、お値段もお手頃。

クラブイベントはシングルのようなものだと思います。
一方で野外フェスはコンピレーションアルバム。
あまり興味がなかったり好きじゃなかったりするアーティストもいるのに、お値段は高め。
ならそのアーティストだけで値段は1/3にしとくれよ、的な。

前回のBBF’09も今回のBBF’10も最初は同じ気持ちでした。
前回のBBF’09はもともとBig Beach BoutiqueのDVDを見て「なんて沢山の人、しかも様々な世代の人が皆一様に楽しげに踊っているんだろう!」と衝撃を受けたこと、また実家に近い八景島での開催ということで興味を持ちましたが、「結局コンピレーションアルバムっしょ」と思い断念。
今回も、Chemical Brothersの2002年のFuji RockでのStar Guitarの映像を見て「いつか彼らのパフォーマンスを見てみたいなあ」とは思っていたものの、最後の踏ん切りがつかず悩む日々。
ところが、最終的に僕の背中を押したのがSasha参戦の知らせ。
いやー、Chemical & Sashaなんて行くしかないでしょ!
この2人(厳密には3人)だけでお腹いっぱいでしょ!!
ということで即座にチケット買ってから3ヶ月、ようやく参戦して参りました。

つーか楽しかったのなんのって!

てことで以下簡易レポート。
オープンから行っても体力消耗するだけだし聞きたいアーティストもいなかったので昼に起きてダラダラ海浜幕張へ、14時過ぎに到着。
エントランスではちょっと並んだけどそれほどでもなく。
で、会場に入ったら……ほんとに砂浜なのね!!
「砂浜だろうなー」とは思っていたけどほんとに砂浜だったのでびっくり。
つーかこれ踊れんのか?靴とかポケットの中がジャリジャリになるのは覚悟か……。

てことでまずは水分補給。
フードもドリンクもブースの量はほどほどにあり、のっけからイェーガージンジャーを2、3杯あおる。うまい。
陽射しのせいか全然酔っ払っている感覚はないが、みるみるうちに赤ら顔に。
で、メインステージに移動。

この時プレイしていたのはDimitri Nakov。
あとで調べてみたらどうやらフランスサイケ界の重要人物らしいが、この日はサイケっつーかDeadmau5とかD-Nox & BeckersとかAlex Kenjiあたりのテックハウス?プログレッシブハウス?的なトラックをいい感じにプレイ。
この時点ではまだメインステージの人口密度は乗車率80%くらいで踊るスペースも十分、しかもいい天気でとても気持ちがいい。
つーかNakovかっけえ。
楽しく踊る。

そうこうしているうちにSasha様登場。
生え際の後退、白いTシャツの上に普通のシャツ、そしてそこはかとなく太った様子のSasha様は一見すると普通のおっさん。
でもやっぱりプレイはスバラシイ。
この日はちょっとmixに苦労しつつも最近のJoris Voorn的な、もしくはDJ Sneak的なファンキーでハウシーなトラックでフロアを盛り上げ。
その間に飛行機のパフォーマンス。急上昇したり急降下したり錐揉みしたり。カッコいい。
2時間プレイした最後の最後はUnderworld / Scribble。
爽快な青空の下で聞くScribbleはこれまた素晴らし。
Miamiで聞いたJunkie XLのBreezerを彷彿とさせる。

その後のGroove Armadaのライブは興味なかったのでメシ食ったりサブフロア行ったりそこらへんをうろうろ。
あんまりよく聞いてないしよく見てないけど、普通にボーカル、ギター、ベース、ドラムがいるバンドでありながら、エレクトロニックとロックの中間みたいな音を奏でていらっしゃいました。

17:45に近づくにつれ徐々に人の流れがメインステージの方に。
Chemicalのパフォーマンスは予定よりちょっと遅れて18:00頃から開始。
彼らのパフォーマンスはLiveではなくDJではあったものの、でも彼ららしいエレクトロニックでロックなトラックを次々プレイ。
そのハイテンションなプレイにフロアはずっと盛り上がりっぱなし。
確かにアガる。

そうこうするうちに日没。
もはやメインステージには踊る隙間もなし。なので、脇でずっと踊る。
でも野外だから音は聞こえるので問題なし。ちょっと傾斜がついてるのでしんどかったけど。
アガりにアガった挙句最後の最後はSwoon → Star Guitar → Hey Boy Hey Girlという怒涛の展開+花火で激しく盛り上がって終了。

いやー、楽しかった!!

でもやっぱりChemicalはLiveの方がよかったなーと思った次第。
3時間もの長い間彼らのパフォーマンスを堪能できたのは今回DJという形態をとったからだし、彼らの楽曲以外にもカッコいい曲を聞かせてもらえるのは嬉しいけれども、如何せんmixが粗い。
確かにhouseやtechno、breaksなど色んなジャンルをプレイすればmixが難しくなるとは思うけど……そこはうまくやってくれよと思ったり。
まあ僕が気にしすぎなだけですけどね。この気にしすぎのせいでJeff Millsのプレイも全然ダメだしw。

そしてこの日の反省もう一つ。野外フェスには下記アイテムを持参すべき。

・ティッシュ
 何かと必要。ケバブのソースが口の周りについた時とか。
・ウェットティッシュ
 何かと必要。ケバブのソースで手がベタベタになった時とか。
・ビーチサンダル
 砂浜なので。会場到着したら即履き替えるべし。
・タオル。
 あったら便利。日傘代わりに、汗拭きに、レジャーシート代わりに。

てことで結構野外フェスいいなーと思った次第。
次も何か機会があったら行ってみよう!


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