- Todd Terje / It’s The Arps [Smalltown Supersound]
まずご紹介するのはこちら。ファンクなNuDiscoトラックの第一人者Todd Terjeによる5曲入りEPです。僕がこの手の音が好きになったきっかけはSatoshi TomiieのMix CD “ES-B”あたりから。まあ歳をとってきたこともあってこの辺のファンクでユルいサウンドが最近好きです。Todd Terjeはノルウェー出身のプロデューサーで、代表作はMichael Jackson / “I Can’t Help It”のリミックス。これ、非常にナイスです。そんなTodd Terjeの最新EPはBPM110前後のユルいテンポを基調にした3曲述べ5バージョンを収録。富田勲に通じるユルさの”Myggsommer”がたまりません。
- Dusky / Lost Highway / Three Colours / Someone Like You [Anjunadeep]
先日アルバムをリリースして僕も相当お気に入っていたDuskyの最新EPがリリース。本作にはアルバム”Stick By This”収録曲のリミックスが2曲、さらに新曲が2曲と、そりゃEPのタイトルもそうなるわな的内容。とはいえやっぱりリミックスも新曲も荘厳流麗地味ディープでどれもこれも素晴らしいです。
- Liquid Kaos feat. Kirsty Hawkshaw / Back In Time [Toolroom Records]
Kirsty Hawkshaw様と言えば泣く子も黙るクラブ界の大御所ボーカル。北欧水素系声で歌わせれば右に出る者のない第一人者。そしてBTやHybrid、Tiesto等の楽曲を悉くヒットさせてきた立役者様。そんなKirsty様、最近あまりお見かけしないなあと思っていたら唐突にToolroomなんていう似つかわしくないレーベルから、知らないアーティストにフィーチャーされ、Drum n Bassで歌われていらっしゃいました。とはいえそこはKirsty様、相変わらずの透明感溢れる美声。素晴らしいです。オリジナルのDrum n Bassもよくできてますが、Kruse & Nuernbergによるちょっと地味目なハウスリミックスもまたよし。
- Sebastian Davidson & Raxon / Miles Away (Spirit Catcher Remix)
今月のSpirit Catcher。一時期ちょっとテクノっぽい地味目なトラックものにシフトしていたSpirit Catcherも最近は作風が元に戻ってきたようです。とはいえ以前のようなあたかもテックハウス版E,W&Fかのような作風ではなくちょっとインテリジェントな小粋なプロダクションが増えてきているのが個人的には嬉しいところ。そして本作は彼らのプロダクションの中でも最も好きなパターン。淡々と引っ張って引っ張った挙句のブレイクの素晴らしさよ。派手さはないけど。
- Chez Damier / Can You Feel It (Steve Bug Re-Mix) [Defected]
USのレーベルだと思っていたら実はUKのレーベルでびっくりしたDefected、なんだか大型シングルがリリースです。何が大型なのかよくわかりませんが(Mr. Fingersのアレですか?)、リミキサーにUnderground Resistance、Steve Bug、Supernova、さらに懐かしの”MK”ことMarc Kinchenを迎え述べ9バージョンのリリース。大型です。どのリミキサーも大物なので一定以上のクオリティですが、僕の一押しはSteve Bug。安定してます。MKのリミックスもいいですが、ならば元ネタのRalphi Rosario / “Instrumental Need”を聴いたほうがスッキリする気も。
- Christian Martin / Waiting [dirtybird]
以前までは一部の変態(いい意味で)しかリリースされる楽曲の良さがわからなかったdirtybirdですが、最近はちょっとマトモなトラックもリリースされるようになって来ました。中でもカッコいいのがコレ。レーベルオーナーClaude VonStrokeが好きそうなブレイクビーツトラックとやんちゃなベースラインはまさにレーベルカラーにぴったりですが、ボーカルサンプル含めたブレイクの透明感はdirtybirdらしくないマトモさ。カッコいいなあ。
- Someone Else / Pillowface (M.in feat. Chriss Vogt Deep Remix) [Get Physical Music]
時々出会う不思議な曲。「試聴してカッコよくてその後もカッコいいと思う曲」、「試聴時はイマイチだったけど聴きこむとカッコいいと思える曲」、「試聴してカッコよかったけど段々飽きてくる曲」。こんな曲はよくあるものですが、時々「試聴時も聴きこんでもイマイチだがなんか気になる曲」があります。コレがそれ。まあ悪かないけど別にそこまでお気に入りでもない。ただつい聴いちゃう。なぜか踊れる。え、単純にお気に入りってこと?
- Matan Caspi, Stan Kolev feat. Poli Hubavenska / Mantra
今月のプログレッシブハウス。知らんレーベル、知らんアーティストですが、どことなくSting / “Desert Rose”やAngelique / “Holy Water”のVictor Calderoneリミックスを彷彿とさせる中東感溢れるメロディーが特徴的。とはいえ使い難いほど中東感満載ではなくほどほどにちゃんとメロディアスです。こちらも僕の好み通り派手派手な展開ではなく淡々と進行していく感じ。カッコいいです。
- Netsky / Give & Take [Hospital Records]
今月のDrum n Bass、というより今月のHospital。Netsky君の新作です。キーボーディストが奏でているかのようなエレクトロニックなシンセ、そして美しいピアノリフと、いつも通りのNetsky君的作風で今回もハズレなし。多少金太郎飴感はありながらも安定していてナイスな感じです。それ以外にあまりコメントすることがありませんが、さすがHospital Recordsって感じの安定度抜群高品質トラック。
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