(※本エントリーは2012年2月に書かれたものです。現行仕様とは異なる場合がありますのでご注意ください。2014年1月時点では、Eメール、Facebookページ、TwitterからNike担当者にコンタクトし、Nike側にランデータの追加を依頼する形になっているようです。)
Nike+を愛用しています。
Nike+はスニーカーに装着したNike+センサーとiPodやiPhoneを利用して走行距離や速度を計測、記録してくれるアプリで、これによって楽しみながらランニングを続けることができるようになります。最近はNike+GPSというアプリもリリースされ、Nike+センサーなしでもGPSを利用してランデータを記録できるようになりました。
さて、そんなNike+ですが、問題は時々記録したランデータのアップロードで問題が生じるところ。
そもそもランデータの不正アップロードを防ぐために、一度記録したランデータの修正や自分で作成したデータのアップロードはできない仕様になっています。このため、「通信エラー等のために正常にランデータがアップロードされないままiPod上では『送信済み』になってしまった」とか、「せっかく走ったのにセンサーの電池切れ等で記録されていなかった」等の問題が発生しても公式には修正する手立てが用意されておらず、諦めるしかありません。
しかし僕のように走るのが億劫な人間にとっては、一度のランデータも貴重です。どうにかアップロードしたい。
ということでここではそんなランデータアップロード不具合への対応策をご紹介。
手順は下記の通りです。
- ランデータの作成
- iPod/iPhoneへのランデータのコピー
- ランデータのアップロード
- ランデータの作成
Nike+アプリの不具合やNike+センサーのバッテリー切れのせいでランデータが正常に作成されなかった場合、まずはそのランデータを作成する必要があります。
ランデータの作成に必要な情報は下記の通り。事前にこれらの情報をちゃんと準備しておきましょう。- ランニングを開始した時刻
- ランニングをした年月日
- ランニング時間(分、秒)
- 走行距離(km、小数点以下第二位まで)
- 体重(kg)
ランデータを作成してくれるのはこちらのウェブサイトです。このウェブサイトにアクセスして上記の情報を入力し、自分のEメールアドレスを入力してから送信ボタンを押します。するとランデータのxmlファイルが入力したEメールアドレス宛に送信されてきます。
- iPod/iPhoneへのランデータのコピー
受信したxmlファイルをiPod/iPhoneにコピーします。ランデータの送信はiPod/iPhoneからしかできないため、iPod/iPhoneにランデータのxmlファイルをコピーする必要があります。
iPod/iPhoneのファイルにアクセスするには専用のアプリケーションが必要です。僕はiExplorerを使っています。
iExplorerなどのアプリケーションでiPod/iPhoneの中身が見えるようになったら、下記のフォルダにアクセスします。このフォルダパスは本ブログエントリー執筆時のものです。iOSのアップデート等によりフォルダ構造は変わる可能性があるのでご注意ください。(iPhone名)\Media\iTunes_Control\Device\Trainer\Workouts\Empeds
上記のフォルダに、ランダムな英数字11文字がフォルダ名となっているフォルダがあります。その中には更に、”latest”と”synched”という2つのフォルダがあります。前者はアップロード前のランデータが格納されるフォルダ、後者はアップロード済みのランデータが格納されるフォルダです。
作成したランデータは前者の”latest”フォルダにコピーします。なお、「ランデータは正しく記録されたが、ネットワークエラーなどで正常に送信できないまま送信済みになってしまった」という場合は、”synched”フォルダから再度アップロードしたいファイルを見つけ、そのファイルを”latest”フォルダに移します。 - ランデータのアップロード
最後にランデータをアップロードします。以前は一度USBケーブルを抜いてから再度挿し、iTunesと同期させることで再アップロードができましたが、恐らくiOS 5.0のiTunes WiFi Sync機能の登場以降iTunesはNike+データの管理を取り扱わなくなったため、この方法では再アップロードができなくなりました。
再アップロードをするためには、一度iPod/iPhone側で「ランデータを送信」ボタンを押して送信する必要があります。この「ランデータを送信」ボタンを表示するには、新たなランデータをiPod/iPhone側で作成する必要があるので、Nike+アプリを起動しNike+センサーを装着したスニーカーを履いて10秒程度のダミーランデータを作成します。ダミーランデータは後から削除することが可能ですのでご安心を。
新たなランデータを作成し「ランデータを送信」ボタンを押すと、失われていたランデータも一緒にアップロードされます。
最後にMacまたはWindows PCでNike+のウェブサイトにアクセスし無事ランデータがアップロードされていることを確認すると共に、ダミーランデータを削除します。
これで無事ランデータを復活させることができます。
なお、くれぐれもランデータのでっち上げはやめましょう。「30分で100km走った」なんてランデータを作成することも理論上は可能ですが、そんなことをしたらもはやNike+でランデータを記録する意味が失われてしまい、それまでの努力が水の泡です。
Nike+も今時時代遅れな「全編Flash」なウェブサイトをすっきりリニューアルしてくれたらもっといいサービスになるんですけどねー!
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